墓石の重さの平均と素材別計算方法！主要パーツや費用・安全対策も徹底解説

著者：鈴木石工店

墓石の重さって、どのくらいかご存知ですか？和型墓石（高さ約90cm・幅90cm）の場合、総重量は約300kg～400kgにもなります。特に御影石の場合、1立方センチメートルあたりの比重は2.6～2.8と高く、同じサイズでも素材によって数十kg単位で重さが異なります。「墓石の重さが耐久性や価格、設置費用にどう直結するのか」、気になったことはありませんか？

「想定外の運搬費用や基礎工事の手間がかかったらどうしよう…」「家族で納骨や移動をするとき、危険がないか心配…」と、不安を抱える方も多いはずです。実際、重さが原因で設置方法や必要な工事内容が大きく変わるケースも少なくありません。

この記事では、墓石の重さの基礎知識からパーツ別の比較、計算方法や安全対策に至るまで徹底解説します。

最後まで読むことで、「自分に最適な墓石選び」の判断基準と、余計な出費やリスクを避けるためのポイントが明確にわかります。大切なお墓を安心して選ぶために、まずは重さの真実を知ることから始めてみませんか。

墓石の重さとは？基礎知識と重要ポイント

墓石の重さの基本定義と意味

墓石の重さは墓石選びの大切な指標です。通常、重さはキログラム（kg）やトン（t）で表され、墓石の素材やサイズによって大きく異なります。重さがあることで地震や風雨などの自然災害にも強く、長期間安心して供養できる耐久性が得られます。また、石材の重量は価格や設置費用にも直結するため、墓石選びで必ず確認すべきポイントです。

墓石の重量は、主に次の要素で決まります。

• 石の種類や比重
• 墓石のサイズや形状
• 加工や構造の違い

石材の比重は御影石で約2.6～2.7、大理石は約2.7です。墓石の重さが大きいほど基礎工事や運搬費用も増えるため、総合的に検討することが重要です。

墓石の重さの平均とサイズ別目安

墓石の重さは型やサイズにより大きく異なります。一般的な和型墓石（標準型3段）の場合、総重量はおよそ350～600kgが目安です。洋型墓石は200～400kg程度とやや軽量です。棹石（竿石）単体では、標準的なものが30～80kg程度です。

和型・洋型・棹石ごとの重さ目安を下記にまとめます。

種類	サイズ例	重さの目安
和型墓石	幅60×奥行60×高さ150cm	400～600kg
洋型墓石	幅60×奥行60×高さ90cm	200～400kg
棹石（竿石）	幅24×奥行24×高さ60cm	40～80kg

墓石の総重量は基礎工事や設置方法にも影響するため、設置予定の墓地や霊園の条件に合わせた選定が必要です。

墓石の重さのばらつき要因

墓石の重さは、素材や加工、構造によっても大きく異なります。主な要因は以下の通りです。

• 石材の種類（御影石、花崗岩、大理石など）の比重
• 墓石の厚みや高さ、パーツごとの構成
• 加工の有無やデザインの複雑さ
• 国産石材と中国産・インド産石材の違い

例えば、同じサイズでも御影石と大理石では比重が異なり、重さが変わります。また、デザイン性の高い墓石や装飾が多い場合は、重さが増加する傾向があります。購入前には、石材店に具体的な重さを確認し、設置場所や運搬方法も相談しておくと安心です。

墓石の素材別比重と重さの計算方法

墓石の比重とは何か？石材ごとの特徴

墓石の重さを正確に知るためには、石材の「比重」を理解することが重要です。比重とは水を1としたときの物質の重さの割合を指し、墓石によく使われる石材ごとに異なります。特に日本国内で多く使われる御影石（花崗岩）は、耐久性が高く美しい光沢が特徴です。大理石は高級感があり、独特の模様が魅力ですが吸水性がやや高い傾向にあります。安山岩は堅牢で、価格が比較的抑えられる点が選ばれる理由です。

石材名	比重（目安）	主な特徴
御影石	2.6〜2.7	耐久性・光沢・人気
大理石	2.6〜2.8	高級感・模様
安山岩	2.5〜2.7	堅牢・コスト面優秀

この比重を知ることで、墓石の重さだけでなく、施工や運搬、費用面でも適切な判断ができます。

計算方法の具体的手順

墓石の重さは、石材の体積に比重をかけることで求められます。具体的な計算手順は以下の通りです。

1. 体積の算出
   墓石の縦・横・高さをメートル単位で計測し、
   「縦 × 横 × 高さ」で体積（立方メートル）を計算します。
2. 比重を確認
   使用する石材の比重を上記テーブルから選びます。
3. 重さの計算式

   体積×比重×1000＝重さ（kg）

   例えば、0.5m×0.3m×0.2m＝0.03立方メートル
   御影石なら0.03×2.7×1000＝81kgとなります。

重さの計算は、棹石や台石、墓誌など個別パーツごとに行うのが一般的です。下記の表は主なパーツごとの平均重量の目安です。

パーツ名	サイズ例（cm）	概算重量（kg）
棹石	30×30×60	約145
台石	40×40×15	約65
墓誌	60×40×5	約33

このように、体積と比重がわかれば、石の重さを簡単に算出できます。

補正係数の重要性と適用例

墓石は直方体だけでなく、加工やデザインにより形状がさまざまです。そのため、実際の重さを計算する際は「補正係数」を用います。補正係数とは、彫刻や曲線部分の体積減を考慮し、計算結果に掛ける数値です。

• 標準的な直方体：係数1.0
• 彫刻や曲線が多い場合：係数0.85～0.95
• 複雑なデザイン：係数0.8程度

例えば、計算上の重さが100kgで、補正係数0.9を適用すると、実際の重さは90kgになります。正確な重量把握は安全な設置や運搬、費用見積もりに不可欠です。石材店や専門業者に相談することで、さらに正確な計算やアドバイスを受けることができます。

墓石のパーツ別重さ解説｜竿石・台石・墓誌の重量目安

竿石（棹石）の重さとサイズ別例

竿石（棹石）は、墓石の中央に位置する主要なパーツで、墓石全体の印象を決定づける重要な部分です。竿石の重さはサイズや使用する石材により大きく異なりますが、一般的な御影石の場合、標準的なサイズと重さの目安は以下の通りです。

サイズ（cm）	重さの目安（kg）
24×24×36	約110
27×27×45	約150
30×30×60	約250

ポイント

• サイズが大きくなるほど重さは大幅に増加します。
• 石材の比重（御影石：約2.7）による違いも考慮が必要です。
• 竿石が重くなるほど基礎工事や設置費用も高くなります。

台石・墓誌・仏石の重さ一覧

墓石は竿石を支える台石や、故人の情報を刻む墓誌、供養のための仏石など複数のパーツで構成されています。それぞれの重さの目安を一覧でご紹介します。

パーツ	標準サイズ（cm）	重さの目安（kg）
上台石	36×36×18	約170
下台石	45×45×21	約300
墓誌	30×60×6	約30
仏石	18×18×30	約40

全体重量のバランス

• 墓石全体の重さは、標準的な和型三段墓で600～800kgが目安です。
• 墓誌や仏石は比較的軽量ですが、設置や移動には専門知識が必要です。

パーツごとの素材違いによる重量差

墓石パーツは御影石や大理石、庵治石などさまざまな石材が使われ、それぞれ比重が異なります。代表的な石材の比重と、同じサイズの竿石に使用した場合の重さの違いを表にまとめました。

石材名	比重	竿石（30×30×60cm）重さ（kg）
御影石	2.7	約250
大理石	2.6	約240
庵治石	2.8	約260

選び方のポイント

• 御影石は耐久性と重さのバランスが良く、多くの墓地や霊園で選ばれています。
• 大理石はやや軽めですが、吸水性や耐久力が劣るため設置場所に注意が必要です。
• 庵治石など高級石材は重く、価格も高価ですが、品質や美しさを重視したい方におすすめです。

素材選びは、重さだけでなく耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮することが重要です。墓石の重さは設置や移動、固定方法にも関わるため、事前に石材店や専門家に相談することをおすすめします。

墓石の重さと費用・施工の関係性

墓石の重さが価格に与える影響

墓石の重さは、価格や施工に大きく関係します。重い墓石ほど使用する石材の量が増え、高価な御影石や庵治石などはさらにコストが上がります。墓石の重量は主に「素材」「サイズ」「形状」で決まります。例えば、一般的な和型墓石（8寸）の総重量は約400kg～700kgです。特に棹石と呼ばれる部分は重さも集中し、設置や運搬に手間がかかります。

墓石の価格には、石材の価格だけでなく運搬費や設置工事費も含まれています。重い墓石は運搬・設置費用が高くなるため、総額での比較が重要です。下記の表で素材ごとの比重と、墓石の重さがどの程度になるかを知ることで、費用の目安がつきやすくなります。

石材名	比重(目安)	代表的な墓石総重量(kg)
御影石	2.6～2.7	400～700
大理石	2.5～2.7	360～680
花崗岩	2.6～2.7	400～700

重さが増すほど、設置場所の地盤や基礎工事の強度も求められるため、墓地選びや霊園との相談も大切です。

重量による施工方法と安全対策

墓石の重量に応じて、施工方法や安全対策も異なります。重い墓石は、しっかりとした基礎工事や耐震施工が必須です。基礎が弱いと、地震や経年変化によるズレや倒壊のリスクが高まります。耐震ピンや接着剤を活用した最新の施工方法も広がっています。

施工現場では、重量を正確に把握し、安全なクレーン作業や運搬を行います。特に納骨の際に墓石を持ち上げる必要がある場合は、専門業者に依頼しましょう。石の重さは「石の体積×比重」で計算できるため、事前に重さを確認しておくと安心です。

• 墓石の基礎工事
• 耐震ピンや金具の使用
• 接着剤による固定
• 定期点検とメンテナンス

このような安全対策をとることで、長期間にわたり墓石を美しく保つことができます。

墓石のずれ直しや倒れ直しの費用目安

墓石の重さが原因で、ずれや倒れが発生した場合の修理費用は状況や施工方法によって異なります。一般的なずれ直しの費用は2万円〜8万円程度、倒れ直しや再設置の場合は、基礎工事のやり直しを含めて10万円以上かかるケースもあります。

重い墓石ほど修理や運搬の手間がかかるため、費用も高くなります。DIYでの修理は安全面からおすすめできません。必ず専門業者に相談し、適切な方法で修復を依頼しましょう。定期的な点検やメンテナンスを行うことで、将来的な大きな修理費用を抑えることができます。

• ずれ直し：2万円〜8万円
• 倒れ直し・再設置：10万円以上
• 基礎工事再施工：状況に応じて追加費用

墓石の重さや設置方法を理解し、適切な管理とメンテナンスを心がけることが大切です。

墓石の重さ計算ツールと早見表の活用法

墓石の重さを正確に把握することは、設置や運搬、費用見積もりの際に非常に重要です。正しい重量を知ることで、運搬時の安全対策や適切な基礎工事、費用算出にも役立ちます。計算式を使う方法のほか、インターネット上には誰でも手軽に利用できる重さ計算ツールや早見表が多数公開されています。特に御影石や大理石など、石の種類ごとに比重が異なるため、重さを調べる際は種類やサイズ、比重を把握したうえで適切なツールを活用することがポイントです。

墓石の重さ計算のための便利なツール紹介

墓石の重さを算出する一般的な方法は、石材の体積と比重を掛け合わせる計算式を使います。オンラインでは入力するだけで自動計算できる便利なツールや、サイズごとに目安重量が記載された早見表もあります。下記のテーブルは、代表的な墓石サイズごとの重さの目安です。

墓石の種類	サイズ（cm）	比重	重さの目安（kg）
竿石	24×24×60	2.6	約90
台石	30×30×15	2.6	約35
基礎石	60×60×15	2.6	約140

これらのツールや早見表を活用することで、誰でも簡単に墓石の重さを把握することができます。

石の重さ計算に必要な計測ポイント

正確な墓石の重さを計算するには、まず各パーツの寸法を正確に測定することが重要です。計測の際には、石の「縦・横・高さ」をそれぞれセンチメートル単位で計りましょう。墓石は複数のパーツで構成されているため、各部ごとに寸法を測り、体積を計算して合算する方法が一般的です。

• 正確な寸法測定：端から端までしっかり測る
• パーツごとに分けて計算：竿石、台石、基礎石など
• 体積算出後に比重を掛ける：体積（cm³）×比重（例：2.6）÷1000でkg換算

この計測方法を用いることで、墓石全体の重さを正確に求めることができます。

比重の測定方法と注意点

墓石の重さを正確に知るためには、石材の比重にも注意が必要です。比重とは、水と比べた場合の相対的な重さで、墓石に多い御影石の比重は約2.6、大理石は約2.7が一般的です。比重は石の種類や産地によっても若干異なります。正確な比重を知りたい場合は、石材店や専門業者に問い合わせて確認することをおすすめします。

代表的な石材の比重一覧

石材名	比重（目安）
御影石	2.6
大理石	2.7
庵治石	2.6

比重の違いによって、同じサイズの墓石でも重さが大きく変わるため、計算時には必ず確認しましょう。また、石材の密度や含有水分量など、環境により微妙な差が生じる場合もあります。誤差を最小限に抑えるためにも、正確な数値を用いて計算することが大切です。

墓石を持ち上げる・移動する際の安全対策とDIYの注意点

墓石を安全に持ち上げる方法と専門業者の手順

墓石は御影石や大理石など重い石材で作られており、重さは小型でも100kgを超えることが一般的です。このため、持ち上げる際は正確な重量把握と適切な機材の活用が不可欠です。専門業者は以下のような手順で持ち上げや移動を行います。

工程	内容	ポイント
重量計算	墓石のサイズ・比重から重さを正確に算出	石種別の比重（御影石：2.6～2.8）を活用
機材準備	クレーン・チェーンブロック・担架板などを用意	墓地の状況に合わせて機材を選択
養生と安全確保	周囲の養生、手袋・ヘルメット着用	作業エリアの立入禁止措置
移動・設置	ゆっくり持ち上げ、所定位置に慎重に設置	複数名で声をかけ合いながら作業

ポイント

• 素材やサイズにより重さは大きく異なります。事前の重さ計算は必須です。
• 専門業者は石材専用の運搬具や滑車を活用し、墓石の破損やケガを防いでいます。

納骨や墓石の動かし方・固定方法

納骨や修理の際、墓石を一時的に動かす必要があります。移動時には墓石のずれや倒壊を防ぐため、慎重な作業と確実な固定が重要です。

墓石の移動・固定の基本手順

1. 棹石や竿石など上部パーツから順に慎重に取り外す
2. 石の下に養生材や滑り止めを敷いて傷を防止
3. 納骨後は墓石の各パーツを正確な位置に戻す
4. 接着剤や耐震パッドを用い、地震などの揺れ対策を行う

耐震対策の例

• 強度の高い耐震ボンドや固定金具を使用
• 墓石基礎部分にアンカーを設けて倒壊を防止

しっかりと固定することで、地震や強風でも墓石がずれたり倒れたりするリスクを減らせます。

DIYでの墓石作業の危険性と推奨される対策

墓石の移動や修理を自分で行う場合、転倒やケガ、石材の破損リスクがあります。特に100kgを超える重さの石は、少しのバランスミスで大事故につながりかねません。

主なリスク

• 指や足の挟み込み
• 墓石のひび割れ・破損
• 周囲への落下事故

安全確保策

• 必ず二人以上で作業する
• 軍手・安全靴・ヘルメットを着用
• 無理な力技は避け、滑り止めや運搬具を使用
• 少しでも不安があれば石材店や専門業者に相談する

高度な技術や専用器具が必要な場合が多いため、安全性を最優先し、専門家への相談や依頼を強くおすすめします。

会社概要

会社名・・・鈴木石工店
所在地・・・〒990-1302 山形県西村山郡朝日町玉ノ井366-3
電話番号・・・090-3121-5353